2011年3月19日土曜日

3月11日

先週の今日

すっかり春休みボケして昼過ぎに起きたら、母から「ケィちゃんからPostcard届いたよ」とメールが入っていた。
友人がマレーシアから送ってくれたのが届いたんだ。

上京してきてから一番の揺れを感じた。
すぐにガスの元栓を締め、ドアを開けて食器棚が倒れないように押さえる。

テレビをつける。
震源地が三陸沖。
震度7。

こんな数値見たことない。
今日が締め切りのESを銀座に提出しに行く予定だったけど、もうどうでもよかった。
これが中学生ぐらいの時から「30年以内に発生する確率99%」言われていた宮城県沖地震なのだろうか?


お母さんに電話しても出ない。
地震のときはいつも回線が込み合うから、「落ち着いたら電話して」とだけメールを送っておいた。


予想される津波の高さは3mから10mへと変わる。

10m?
大げさだと思った。
私が今まで体験した津波は、大抵、海水がじわじわと家にしみこんでくる感じだ。
潮の満ち干きによって床上浸水だったり床下浸水だったり。

いくら今回の地震がすごくてもたいしたことないんだろう。



テレビに名取が映っていた。
海水は名取川を逆流し、川に入り損ねた水は田畑を浸食していく。
仙台空港は半水没。
岩手の沿岸部の町では波が岩盤を叩きつけ、ものすごいスピードで押し寄せてくる。

なんかやばいぞ、と思い始める。

家が、車が、船が、濁流に流れていく。
映画のCGのようで現実味がない。

なんで震源地に一番近い女川がテレビに出ないんだといらいらした。

母は電話に出ない。





夜9時ごろ。

「宮城県女川町壊滅的」のテロップ。





全部なくなったと思った。

壊滅的なんて言葉、これまでの人生で何回使ったんだろう。
ひどく日常からかけ離れた言葉だった。

テレビを流しながら、いいから早く女川を映せと一晩中思っていた。


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3 件のコメント:

  1. joni!!! thanks for reading such a looooooooong writing in japanese! i'm okay so far:)
    by the way, i got your letter yesterday! thanks so much!<3<3

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  2. ahahha! i tried :D i'm encountering so many new words! :) i'm glad you're okay! let's just stay strong and hold on! i sent the letter a few hours before the quake... ><

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